エネルギー管理士試験[電気分野]

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俗に,「電験2.5種(第二.五種電気主任技術者)」と呼ばれているようです。

  • 電験の(認定ではなく)試験は,「電験3種(第三種電気主任技術者)」,「電験2種(第二種電気主任技術者)」,「電験1種(第一種電気主任技術者)」と,順に難易度が上昇していきます。
    ※「認定」の解説は,他に譲ります。
  • エネルギー管理士試験[電気分野]は,電験と試験内容が重複する部分が多いことから,受験者層が似通っています。
  • 電験3種と,エネルギー管理士試験はマークシート方式(電験2種と電験1種は,マークシート方式の一次試験通過後に,筆記の二次試験が待ち構えています)のため,微分積分やラプラス変換の知識まで要求されるエネルギー管理士[電気分野]の方が,一般的には難易度が高いとされています。

でも,大卒機械系出身者にとっては,恐らく,電験3種の取得よりはハードルは低いと思いました。

  • だって,大卒機械系でも,微分積分,ラプラス変換は,嫌って言うほどやりましたから。その点で,新しく勉強することは無い。
  • エネルギー管理士[電気分野]「電気の基礎」,「エネルギー総合管理および法規」はある程度素直,「電気設備および機器」も過去問やっていれば,何とかなる年もある。「電力応用」の「電動力応用」の問題においては,半分程度,機械知識を問うている問題。
  • むしろ,エネルギー管理士の法規より,電験の法規の方がべらぼうに難しい。重箱の隅をつつくような問題も出してくる。過去問だけでは,6割前後の感触(僕がバカなのか。。。)。
  • 社会人は試験勉強ばっかりやってられないのに,社会生活でほぼ役に立たない電験法規の分野の勉強なんか,時間取れないです。
  • その点,エネルギー管理士の法規は,素直な問題がほとんどなので,過去問をやっておけば,8割は取れる感触。

「電験3種」→「エネルギー管理士[電気分野]」の順に取得すれば,万人にとって,確かに楽と想定。

知識の包含関係で言えば,微分積分やラプラス変換を除けば,電験3種の範囲の方が,エネルギー管理士[電気分野]の範囲より,大きいような感覚を持ちますので,ベース知識が電験3種の人がエネルギー管理士[電気分野]を受けるなら,恐らく楽であろうことは理解します。

その逆,「エネルギー管理士[電気分野]」→「電験3種」の順に取得するのは,機械系にとっては明らかに苦行。

理由は上述の通り。追加知識の多さと,電験法規の難易度の高さから,世間一般に言われているより,機械系にとっては結構辛いです。

【結論】大卒機械系は,「エネルギー管理士[電気分野]」→「電験3種」の順に取得することを推奨します。

(補足)

  • いや,大卒機械系なら,エネルギー管理士は[熱分野]で取得しろよ。という指摘は,そのとおり。
  • 社会人だから,大学時代の復習ではなく,リスキリングとして電気分野の知識習得のために自己研鑽としてやっているからです。
  • 運も良く,エネルギー管理士[電気分野]は,一発で取得できました(なお,使用した問題集は,「エネルギー管理士試験[電気分野]徹底研究(改訂2版)」のみ。不明点を参考書やWebで調べて,書き足して自分専用ノート化しただけです。)。
  • 電験3種は,科目合格を駆使する戦法に変更(理由は察してください)。

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